【Drowning】狂おしいほどの愛を描くWOODZのバンドサウンドの魅力

音楽レビュー

はじめに:WOODZ「Drowning」の魅力に引き込まれた瞬間

WOODZの「Drowning」が韓国の音楽チャートでTop3に入り続け、
その注目度がますます高まっています。
私は初めて「Drowning」を聴いたとき音、声、歌詞が絡み合い、
感情がどんどん深く揺さぶられるのを感じ曲に引き込まれていきました。
今日なそんなWOODZの「Drowning」について記事を書きたいと思います。

バンドサウンドが描き出す重たくも美しい世界

「Drowning」はバンド編成を基盤にした楽曲で、
ジャンルとしてはロックですが、ただの“ロック”にとどまらず、
感情のうねりや内面的な苦しみをそのまま音にしたような仕上がりで、
ギターやドラムのビートのサウンドがどこか不安定。。それが逆に心をざわつかせます。

全体的に重めの音作りなのに、WOODZの声が入ることで、
張り詰めた空気の中に一筋の光が差し込むように感じます。

感情に飲み込まれるようなボーカルの力

WOODZの声には“綺麗”とか“上手い”では済まされない何かがあると思います。
この曲では、感情が高まるにつれて声がかすれたり揺れたり、
まるで本人も苦しみながら歌っているように聴こえる場面もあります。
それが単なる表現というより、実際に感情がこぼれ落ちてしまったようなリアルさがあります。

「もっと深く溺れて死んでもいいから もう一度戻ってきてくれる?」という歌詞

この一節には、本当に胸を締めつけられました。
一緒にいると苦しい、でもいないともっと苦しい。
だからもう一度だけでいいから戻ってきてほしい——
そんな矛盾と執着が、この一言にすべて込められています。

歌詞は基本的に片方の視点で書かれていますが、聴いているうちに、相手も同じくらい苦しみ、
同じくらい愛していたのではないかと想像してしまいます。

「Drowning」は共依存にも似た深い感情を描いている

この曲に登場する2人は、もしかすると恋愛していた時よりも
別れた今の方が互いを強く求めているのかもしれません。
歌詞に込められた「もっと深く溺れて死んでもいいから」という言葉には、
執着と切望、そしてその中にある矛盾が強烈に表れています。

片方はまるで自分だけがその感情に囚われているように感じるかもしれませんが、
実際には相手も同じように執着しており、苦しんでいることに気づくと、
切ない共感が生まれるのではないかとも思います。
あくまで私の解釈ですが、この「溺れる」感覚は単なる依存ではなく、
お互いが感情に飲み込まれすぎて、
離れることを選ばざるを得なかったという解釈もできるかもしれません。
他の見方もあると思いますが、それでもこの深い苦悩が歌詞に込められているように感じました。

まとめ:WOODZの音楽が私たちの心に届く理由

WOODZの音楽は、ただ耳に届くだけでなく心の奥深くにまで響いてきます。
「Drowning」はバンドサウンドを土台にしながら、
感情をそのまま音に乗せることで、
愛と苦しみが入り混じる複雑な想いを生々しく描き出しています。

聴くたびに、少しずつ自分の中の感情が揺れて、
まるで自分自身も溺れているような気持ちになる——
そんな、心に響く一曲です。

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