2024年11月11日に発売されたNCT DREAMの4枚目のフルアルバム「DREAM SCAPE」
から、今回は私が一番好きな『i hate fruits』について語らせてください。
この曲は、メンバーのMarkが作詞に参加しているんですが、
彼の独特な感性とセンスがしっかり詰まっていて、本当に最高なんですよね。
「好きすぎることが怖い」——複雑な恋心を描くMarkの感性
『i hate fruits』のテーマは、まさに「好きになりすぎるのが怖い」という、
ちょっと複雑な恋の感情。
サビで繰り返される「I’ll never hate you / Cause your smile too sweet」
というフレーズは、本当に胸に刺さります。
最初は「嫌い」と言っているのに、相手の甘い笑顔にはどうしても勝てなくて、
結局は好きでい続けてしまう。
この感情の揺れ動き、Markの繊細な表現力に感動せざるを得ません。
タイトルに込められた意味とMarkの独特な言葉選び
「i hate fruits」というタイトル、その言葉選びがまた絶妙なんです。
ここでの「fruits(果物)」は、甘いけど食べ過ぎると体に良くない、
みたいなイメージで、「好き」という感情の甘さと同時に、
その怖さや嫌悪感も表現している気がします。
こういう独特な比喩表現は、Markならではの感性が光る部分で、
彼の作詞センスがめちゃくちゃ感じられます。
歌詞の余白が広げる聴き手の想像の余地
『i hate fruits』の魅力は、そのまま言葉にされない“余白”にあると思います。
Markが紡ぐ言葉は、はっきりと感情を断言するのではなく、
その意味を聴く人それぞれに委ねているように感じられます。
そこに、彼の色気のある感性が滲み出ているように思えてなりません。
説明しようとすると悔しいくらい語彙力が足りなく感じるのですが、
Markの歌詞にはいつも、一つの言葉の中に複数の意味やテーマが折り重なっていて、
その“濃度”みたいなものが、この曲でも強く感じられます。
メロウなサウンドが紡ぐ切なさの感覚
音の面では、メロウで落ち着いたポップサウンドが全体を包んでいて、
そのおかげで切なさがじんわり伝わってきます。
イントロの音を聴いた瞬間に「なんかこの音やばい…」って思ったんですけど、
言葉で説明するのが難しいくらい、不思議な空気感が漂っていて。
曲が進むにつれて、感情の揺れが音の流れに乗って表現されているのを感じました。
Markの言葉の余白と感情の揺れ動きを繊細に描いた『i hate fruits』は、
ただのラブソングじゃなくて、聴く人によって様々な感情や想像を呼び起こす、
本当に特別な一曲だと感じています。
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